劇場版 魔法少女まどか☆マギカのあらすじまとめ



劇場版の構成について

劇場版 魔法少女まどか☆マギカは全三部作となっている。
最初の2部作はTVアニメ版の総集編である「【前編】始まりの物語」、「【後編】永遠の物語」となっており、3部作目が完全新作の「【新編】叛逆の物語」で構成される。

公開日は次の通り
・【前編】始まりの物語:2012年10月6日
・【後編】永遠の物語:2012年10月13日
・【新編】叛逆の物語:2013年10月26日


前編はTVアニメの1~8話分まで、後編は9話以降の総集編となっている。
興行収入は前編5.9億円、後編5.6億円、新編20.8億円。

新編で新たに登場した魔法少女


百江なぎさ (CV:阿澄佳奈)

かつて、巴マミを食い殺した魔女。円環の理の一部となり、ほむらの作った結界の中へ、さやかと共にまどかの力と記憶を持ちこんだ。

あらすじ

前編/後編についてはTV版の総集編であるため、詳細はアニメ版のあらすじまとめを参照
>> TVアニメ版 魔法少女まどか☆マギカ あらすじまとめ

【新編】叛逆の物語
舞台は円環の理(アニメ版あらすじを参照)により、魔女が存在しなくなった世界。


この世界では魔法少女たちの絶望から生み出される魔女が存在しない代わりに、人々の悪夢が具現化した「ナイトメア」と呼ばれる化物が現れ、魔法少女たちはこれを退治していた。(ナイトメアは魔獣や魔女とは異なる存在)


物語は、まどか、さやか、杏子(*アニメ版では在籍していない) のクラスに、三つ編みで眼鏡姿の暁美ほむらが転校してくるところから始まる。ほむらは自身が魔法少女であることを明かし、ここから共にナイトメアと戦うことになる。

それから1ヵ月ほど経ったある夜、まどか達5人の魔法少女は、志筑仁美(さやかの親友)の悪夢から生み出されたナイトメア討伐に向かうことに。マミはベベというマスコットキャラを友達として連れており、討伐にも共に向かった。


ナイトメア討伐には無事成功したものの、ほむらは何か違和感を覚えるようになった。
私たちの戦いはこれでよかったんだっけ―。


ほむらは自身の覚えた違和感が拭えず、そのことを杏子に打ち明ける。
佐倉さん、最近何かがおかしいって思いませんか―
それは・・・その・・・なんとなく。でもなにもかも―
なぜそのようなことを聞いてくるか分からなかった杏子だが、ほむらの真剣な態度に、昔住んでいた隣町の風見野市を共に確認しに行くことにする。


風見野市へ向かおうとする杏子とほむらであったが、二人は見滝原から出ることができないという事実、さらに巧妙に記憶が改竄されていることに気づくことになる。


ほむらは確信する。
そう、私はこの手口を知っている―
閉ざされた幻の空間―
獲物を誘い込んで惑わすための出口の無い迷路―
間違いない。ここは魔女の結界だ―


ほむらは自身の記憶を取り戻す。かつてほむらが繰り返した時間の中で戦った魔女のこと、まどかの願いによって、絶望の連鎖が断ち切られ、世界は新しい理に導かれたこと。
そして「誰か」が自分たちを欺き、この偽りの見滝原の町で陥れようとしているということに気づく。

記憶を取り戻したほむらは、かつての時間軸でマミを食い殺した魔女そのものであるマミの友達ベベが怪しいと睨み、強引に捕え、尋問する。


しかし、これがマミの怒りを買うことになり、二人は衝突してしまう。


激しい戦いの末にほむらはマミに拘束されるが、そこに突如さやかが現れほむらを救出し、去っていく。残されたマミの前に現れたのは少女の姿をしたベベであった。彼女は自身が百江なぎさという者であり、話を聞いてほしいとマミに告げる。


さやかも現状に気づいている様子を見せる。ベベが昔魔女であったためにほむらがベベを標的にしたことを見透かした上で、見滝原市を丸ごと再現するほどの巨大な結界を作った魔女が、他の人間を襲ってころしたりもせず、ただ閉じ込めただけで何もしてこないのは、ほむらが覚えている魔女とは別物であるはずだ―と。

さやかはほむらを問い詰める。
この結界を作った魔女を突き詰めて、あんたはどうするつもり?
始末するの?ただ魔女だからっていう理由で―

ねえ、これってそんなに悪いことなの?だれとも争わず、皆と力を合わせて生きていく、それを祈った心は裁かれなきゃいけないのほど罪深いものなの―?
ほむらは魔女の肩を持つような発言をするさやかに疑念を抱くが、さやかはその場を去ってしまう。その動きは、ほむらが知る彼女のものでは無かった。


さやかを見失ったほむらは、街中をさまよう中でまどかに出会う。
見滝原市を一望できる丘でほむらは自身の想いを打ち明ける。
自分だけがまどかを覚えているたった一人の人間として取り残されて、寂しいのに、誰にも分かってもらえない。そのうちに、まどかの思い出を、自分が勝手に作り出した絵空事ではないのかと、自分自身さえ信じれなくなっている―

そしてまどかはほむらを抱き寄せて、諭すように語る。
うん、それはとっても嫌な夢だね―
でも大丈夫だよ―
私だけが誰にも会えなくなるほど遠くに一人で行っちゃうような、そんなことありっこないよ―
だって、私だよ。ほむらちゃんでさえ泣いちゃうような辛いこと、私が我慢できるわけないじゃない―誰とだってお別れしたくない―
もしほかのどうしようもないことがあったとしてもそんな勇気、私には無いよ―
本当の想いを知ったほむらは涙し、まどかが本物であることを確信する。


そしてほむらは一つの結論に達する。
「まどかが存在する世界」を捏造できるとしたら、それ は「まどかを知っている者」だけ。つまり、全員の記憶を書き換え、偽りの見滝原に閉じ込めた張本人は「ほむら自身」である―と。


現実の世界では、ほむらは魔女化する直前の状態にあり、そこにはインキュベーターであるキュゥべえの思惑が関与していた。
インキュベーターは、作り上げた干渉遮断フィールドでほむらのソウルジェムを包み込み、既に限界まで濁りきっていたソウルジェムを、外からの影響力が一切及ばない環境に閉じ込めた時、何が起きるのかという実験を行っていたのである。


魔法少女を浄化し、消滅させる力、円環の理と呼ぶ現象から隔離した時、ソウルジェムはどうなるのか―
結果として得られたのは、独自の法則に支配された閉鎖空間の形成と外部の犠牲者の誘導、捕獲、つまりかつてほむらがキュゥべえに説明した魔女の能力そのものであった。

そしてキュゥべえは告げる。ソウルジェムが砕けることがないたえ、内側に結界を作り出しており、ここはほむらのソウルジェムの中にある世界なのだと―

干渉遮断フィールドは外側からの干渉は遮断するが、内側からは干渉できるようになっており、ソウルジェム内部の魔女としてのほむらが(意図せず無意識に)望んだ、一部の人たちだけはフィールドを通過し、記憶を改竄され、偽りの見滝原市で生活をしていたのであった。

インキュベーターの目的は、これまで仮説に過ぎなかった「円環の理」を観測し、干渉、制御することにあった。(注釈:アニメ本編の時間軸でまどかは円環の理となって概念化し、魔女の存在しない世界に再編された。劇場版の時間軸は再編後の世界であり、そこには魔女は存在しないため、インキュベーター自身も魔女の存在を知ることは無かったが、かつてほむらは「魔女の存在する世界」での感情の相転移(希望→絶望に変わる際)のエネルギーについて語っており、これに付け込まれた形になる)

キュゥべえは全てを打ち明かし、まどかに助けを求め、まどかに自身が何者であるか、思い出させるようにと促す。(円環の理を観測するため)
しかし、ほむらはまどかを助けるために魔法少女になったのであり、まどかの秘密が暴かれる位ならと、浄化が間に合わない速度で呪いを募らせ、自ら魔女の姿へと変貌していく。


破滅へと歩みを進める魔女と化したほむらであったが、その時、まどか達はほむらを救うべく立ち上がる。ここでさやかとなぎさの本当の正体が判明する。
二人は「円環の理」によって導かれ、この世の因果から外れた存在。
まどかが「円環の理」から引き剥がされた時に残した力と、人間の頃の記憶を預かっており、インキュベーターの目を盗み、ほむらの結界内に侵入していた。

 

彼女ら魔法少女と、引き連れた使い魔たちの活躍により、ほむらの結界と干渉遮断フィールドが破壊され、インキュベーターの企みは失敗に終わることになる。


再び円環の理の力と、記憶を取り戻したまどかは、ほむらを導くため、彼女のソウルジェムに手を伸ばした。その時、不敵な笑みと共に、ほむらの手が伸びまどかの腕をつかんで、彼女の「人間としての記録」を引き抜いてしまう。
やっと捕まえた―


これは「円環の理」の概念を引き抜くということであり、ほむらのソウルジェムは呪いよりもおぞましい色に染まっていき、世界はほむらにより再編されていく。


その様はインキュベーターにとっても理解しがたいものであった。世界が再編される中で、ほむらは、ソウルジェムを染めたものは、呪いや絶望でもない、人間の根幹にある「愛」であると、神にも匹敵する存在であるまどかを陥れてしまった自分はもはや「悪魔」と呼ぶに他ならないと語る。 ようやくここでインキュベーターは、人間の感情を利用するには危険すぎる悟ることとなる。

再構築された世界で、マミや杏子はこれまでと同様に見滝原中学校に通っていた。また、さやかやなぎさも人間として再び生活していた。しかし、さやかは円環の理としての記憶を残しており「魔法少女の希望であった救済の力」を奪い取っていったことに対し、ほむらに詰め寄った。それに対し、ほむらは「まどかがまどかで無くなる前に、人としての彼女の記録」だけを奪ったに過ぎないと反論する。 徐々に記憶が書き換えられていくさやかだったが、ほむらが悪魔であるということだけは忘れないと告げた。


そして、見滝原中学のほむらがいるクラスに、鹿目まどかがアメリカからの帰国子女として転校してくる。校内を案内するほむらに対し、まどかは違和感を覚え「円環の理」であったことを思い出そうとするが、ほむらがこれを制する。


「鹿目まどか、あなたはこの世界が尊いと思う?欲望よりも秩序を大切にしてる?」
「えっ・・・それは・・・私は尊いと思うよ。やっぱり自分勝手にルールを破るのって悪いことじゃないかな」
「そう・・・ならいずれあなたは、私の敵になるかもね、でも構わない。それでも私はあなたが幸せになれる世界を望むから」

「やっぱり、あなたの方が似合うわね」
かつての世界が再編される際、受け取った赤いリボンでまどかの髪を結びながら、ほむらの目には涙が浮かんでいた。



ほむらはかつてまどかと語り合った丘の崖際に椅子を置いて座っていた。粉雪が舞い出し、半月に欠けた月が照らす中、一人不敵な笑みを浮かべたまま舞い踊ったほむらは、崖から身を投じた。傍らにはボロボロになったキュゥべえが蹲っている


そして物語は幕を閉じる。

 




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